自然性の人

稲盛和夫さんの著書よりご紹介させて頂きます。

人間は、自ら燃えていく自然性じねんせいの人と、火を近づけると燃える可能性の人、火を近づけても燃えない不燃焼の人の三つに大きく分けられます。

何かをやり遂げるためにはたいへんなエネルギーが必要です。

そしてそのエネルギーは、自分自身を励まし、燃え上がらせることで起こってきます。

人から言われたから、命令されたから仕事をするのではなく、言われる前に自分からやろうという積極的な人が、自ら燃える人です。

では、自分が燃える一番よい方法とは、何でしょうか。

それは仕事を好きになることです。

惚れて通えば千里も一里という言葉があるように、好きになれば苦労など感じません。

嫌やっていると、どんなことでも、つらく感じるものです。

仕事を好きになることで、どんな苦労の最中さなかでも、一生懸命に打ち込んでみようと気持ちを前向きに切り替えることができます。

全力で打ち込んでやり遂げれば、大きな達成感と自信が生まれ、次の目標へ挑戦する意志が生まれます。

その繰り返しのなかでさらに仕事を好きになり、ますます努力を惜しまなくなり、素晴らしい成果を上げることができます。

仕事を好きになるための努力をすること、これこそが人生において、また仕事において、最も重要な要素だと思います。

考え方

稲盛和夫

大和書房より

作家の五木寛之さんは、

楽しいことは長続きする。

好きなことは長続きする。

気持ちのいいことは長続きする。

そうでないことは、どんなに強制されても結局は続かない

と言っております。

自分の人生を振り返ってみても、楽しいことは夢中になって時間を忘れるほどのめり込んだのではないでしょうか?

江戸時代の陽明学者、中根東里(なかねとうり)は、こう言います。

きこりは山にとり、漁夫は海に浮かぶ。人、各の業を楽しむべし

意味は、

人それぞれふさわしい仕事があるのだから、自分の仕事を楽しんでやることが大事だ

ということです。

マザーテレサも、

神にお仕えするためには、ごくありきたりな仕事を、出来るだけ楽しく喜んで実行することです

といいます。

楽しむことも、苦痛そうにすることも、自分で決めることができます。

また、自分の背中は自分で見れないけれど、確実に後から着いてくる者たちの道標にはなっています。

かっこいい背中を魅せていきたいですね